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良かったら一緒にどう? [本]

年末な今日この頃。

年末年始を避けて12月上旬に高雄へ行ったところもあるので、
家でゆっくり読書です。

で、なんとなく書店で目が合って手に取った小説が当たりだったので。

誰が勇者を殺したか (角川スニーカー文庫)

誰が勇者を殺したか (角川スニーカー文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/09/29
  • メディア: 文庫


魔王を倒した勇者が、その帰路で殺され、戻ってこなかった。
一体何が起こったのか、というのを調べていくファンタジー系ミステリー
・・・と思っていたらいい意味で裏切られました。

王道の中世ファンタジーな世界観、
騎士・聖女・魔術師、典型的な勇者の仲間たちと王女様、
その仲間たちの語りから回想が始まり、勇者の本当の姿が描かれていきます。
そして、少しずつその真相に近づいていくのだけれど、
王道で典型的に思えていたものが実はちょっと違っていて、
最後はほっこりした気持ちで読み終えられます。

それ、伏線だったの?って思うようなことが優しく回収されていて、
ちょっとクスッなってしまいました。

文章も読みやすくて、今のラノベというより
自分たちが学生の頃に読んでた頃のスニーカー文庫を思い出しました。
どうやら著者は同世代くらいで、初めて買った小説がロードス島戦記、
という人のようなのでちょうど良かったのかもしれません。

内容的にも前向きになれる物語なので、
同世代くらいで昔ファンタジー小説とか読んでたなー、
っていう自分みたいな疲れたオッサン(^^;にもオススメしたい作品ですね。
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