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復活。 [本]

ちょっとだけ生活習慣を変える試みをしている今日この頃。

いつもより1時間早く起き、
通勤途中の喫茶店でモーニングを頼みつつまったり読書や勉強してみたり。
退社の時は(主に精神的に)疲れていてそんな余裕ないんですよね。

・・・うん、早起きも悪くない。

さておき、
書店を徘徊中にもう長らく忘れていた小説のシリーズの続刊が出ているのに気付き、
ついつい手に取ってしまいました。

定吉七番の復活 (講談社文庫)

定吉七番の復活 (講談社文庫)

  • 作者: 東郷 隆
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/15
  • メディア: 文庫


定吉七番のコードネームを持つ大阪商工会議所の非合法工作員で丁稚の安井友和が、
敵対する関東の組織NATTO相手に活躍する話・・・のはずです(^^;

基本的には『007』のパロディで、
それを純和風に・・・かなりふざけた感じにしています。
まぁ敵の組織名からしてNATTO(納豆)ですし(w

もともと80年代に書かれていた物語のシリーズで、
その頃でもちょっと前の時代を感じさせる設定だったのに、
この21世紀にどうやって復活させるのかと思ったら、
二十年前の任務中にスイス山中の氷河で行方不明となり
氷漬けとなっていた定吉を解凍するところから始まり・・・って
まさかのコールドスリープですか!?(w

目が覚めた定吉は当然浦島太郎状態、
かつての仲間は年老いていたりすでに亡くなっていたり、
大阪の町も大きく変わりって
かつてはその存在をも敵視された「納豆」が普通に食卓に並んでいたり(w

そんな中、かつて敵対していた組織NATTOの過激派との戦いに身を投じるわけですが、
敵のボスが明らかに父親が元総理のアノ女性政治家だったり、
北のアレの兄貴っぽいのがウロチョロしていたり、
なぜかアルプスの少女的なスイス人が絡んで来たりと、
もうなんでもありのごちゃごちゃな展開になっていきます。

前の作品はもうちょっと普通に物語してたような気がするんですが・・・(^^;;;

なので、正直かなり無茶苦茶で間違っても真剣に読むような小説じゃないので、
これをパロディとして楽しめる人じゃないとつまんない作品かもしれません。
ただ、パロディとして割り切れるなら、
随所にいろんなネタが仕込まれていて楽しいドタバタ活劇です。

『007』のパロディとしては有名な『オースティン・パワーズ』がありますが、
イメージ的にはあんな感じですね。
(一作目が80年代に出ている『定吉七番』の方が歴史は古いですけれど)
ただ、自分は『オースティン・パワーズ』は無理で、
『定吉七番』は楽しめたりします。


で、自分が最初にこの作品を知ったのは・・・
PCエンジンでゲーム化した『定吉七番 秀吉の黄金』ですね。
当時小学生だったか、友人に借りてはまりました。
正直、アドベンチャーゲーム中では
『オホーツクに消ゆ』の次くらいに好きなゲームです。
小説があると知って読んだのは高校生だったか大学生だったかで講談社文庫版、
(最初は角川から出ていたそうな)
さすがにもう出ないだろうと諦めていたらいつの間にやら最新刊が出てました。

過去の作品は紙の書籍ではもう絶版なんですが、
講談社文庫版で出ていない作品も含めて電子化されてるみたいですし、
これは久々に楽しめそうですかね。
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