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俺たちは、雑草だ。 [本]

孤独なオッサンのハズなのに、
昨日・今日と何故だか予定の詰まった週末になってしまった今日この頃。

明日もなんかあるしなぁ・・・ちょっと疲れた(^^;

さておき、先週の旅行中に読み終わってしまった本を一冊。

鉄の骨 (講談社文庫)

鉄の骨 (講談社文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/11/15
  • メディア: 文庫


またまた池井戸潤さんですが(^^;
最近、他の自分がよく読む作家の作品が出てくれないんですよね・・・

で、この作品は建設業界の談合を取り扱った物語。
中堅ゼネコンに入社して四年になる平太が、
「花の談合課」と揶揄される業務課へ異動となり、
公共工事入札を舞台にした談合と対峙します。

談合、というととかく悪いイメージがつきまといますが、
(実際に法的にもアウトなわけですが)
それを「必要悪」として捉えて成り立ってきた今までと、
変えなければならない悪習と捉える世の流れの中で、
異動してその実情に直面したばかりの平太が葛藤していきます。

自由競争とはいえ、実績作りや前金のためにとにかく安い金額で受注してしまえ、
という過当競争になってしまうと品質に影響することも大いにありますしね。
だからといって新しい業者が参入できない、しづらいというのでは
既得権益の保護でしかないわけで、それはそれで業界が腐ってしまうんですよね。

半沢直樹のような、絶望的な状況に陥りつつも最後には・・・となるお話ですが、
他の作品とは違う、どこかすっきりしない部分があります。
それは、取り扱うのが談合という負の面であることもありますが、
結局誰かの手のひらで踊らされている的な側面が大きいからかもしれません。
そっちの方が現実的ではありますし、この作品のおもしろいところだとも思います。

この本読んでてどうかなー、と思ったのは平太の彼女である萌の存在と行動。
男の身で読むと、なんか勝手過ぎてイラッとしてしまったし、
これはホントにこの作品にいる話なのか?と思ってしまった。
だからこそ余計に平太の不幸感が醸し出され、余計にすっきりしない感じは出てましたが(^^;;;
女性だとああいう行動は共感できたりするのだろうか?

と、他の作品ほどのすっきり感はないけれど、
むしろこっちの方が物語としては現実的でおもしろい気がしました。


ついでに、今回の旅行に持って行った本がなかなかよかったので。

tabitte 九州 (国内|観光・旅行ガイドブック/ガイド)

tabitte 九州 (国内|観光・旅行ガイドブック/ガイド)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2014/07/07
  • メディア: 単行本


車ではなく、電車やバスの旅に焦点を絞った旅本とのことなので買ってみました。

一冊で九州全土を扱っているところも良いですが、
各観光ポイントへの最寄り駅からのアクセス方法が書かれていたり、
路線図も表紙・背表紙の裏を見開きにして描かれているのでとても見やすい。
広域地図もよくある折りたたみの地図ではなく、
数ページに分けて書かれています。
折りたたみの地図はすぐ破れるし、電車内だと開きづらくて嫌だったんですよね。

あと、スマホとの連携にも力を入れているようで、
専用アプリをインストールすることで電子書籍として読め、
目的地への案内機能もあります。
単独のアプリとしての機能はもう一歩・・・な感はありますが、
紙の本との併用なら十分だと思います。

これで1,200円ならまぁ十分あり、
自分みたいに電車で複数箇所を回る旅をする人には使いやすい本だと思います。


つか、九州土産持って実家に帰ったら、
うちの親が「この本おもしろいから」と『下町ロケット (小学館文庫)』を貸してくれました(^^;
まぁ池井戸さんの本はおもしろいからいいんですけどね・・・
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