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人生のリセット。 [本]

非常に頭にきて暴れたい今日この頃。

・・・まぁ、ほんとに暴れたりはしませんし、そんな度胸もありませんけれど(w
なんていうか、正社員になるのが難しい昨今ではありますが、
正社員として維持し続けるのもいろいろ難易度が高い。
能力的にではなく、主に精神的な要因で、ですが(^^;;;

なので独立起業して頑張ってる人とか
ホントにすごいなぁ・・・と思ったりするし、
自分もなんとか脱サラしてやっていけんか結構真剣に考えたりします。

そんな中、
ちょっと趣のちがった・・・まぁ起業?的な小説を読んでみる。

砂の王国(上) (講談社文庫)

砂の王国(上) (講談社文庫)

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: 文庫



砂の王国(下) (講談社文庫)

砂の王国(下) (講談社文庫)

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: 文庫


妻に逃げられ、勤めていた証券会社をリストラされ、
最後に残していたお金もネットカフェで持ち逃げされ、
ホームレスとなった四十過ぎの男が、
同じくホームレスだがなぜか神々しさを感じさせるナカムラと、
インチキくさい占いで日銭を稼いでいるが人の心を読むのに長けた龍斎の三人で
競馬で当てたお金を元手に宗教団体を立ち上げ、
人生の逆転を狙うお話・・・あれ、なんかちょっと違うな(w

敬虔な信者の方には申し訳ないけれど、
やっぱり宗教って教祖とその取り巻きは儲かる、ってイメージが強い。
自分も今より若かりし頃、「宗教で儲けよう!」なんて不謹慎なことを
酒飲みながら友人とネタにしていたような気がするし(^^;
そんな、不謹慎な若者なら一度はしてしまいそうな妄想を、
わりと真剣にシミュレートしていただけたなぁ・・・と楽しく読ませてもらいました。

ただ、主人公の男が有名な証券会社に勤めていたにもかかわらず、
四十過ぎるとわずか1歳違いで三十路よりはるかに再就職の難易度があがり、
切羽詰まった状態で話が始まるのは、
一応まだ三十ン歳だけど四十路が見えてきた自分にとっては
身につまされるところだったりもします。

まぁ自分はそんないいところでは働いてませんけど・・・(^^;

で、まぁ最初は戦略的かつ比較的健全に始まった宗教団体・大地の会も、
いつしか組織が肥大化していき、
彼のコントロールが利かなくなっていって・・・と、
まぁこの手の話ではやはりハッピーエンドは難しいですね。
ただ、それほど絶望に満ちているわけでもなく、
たぶん人によっては消化不良に感じるかもしれないけれど、
あの落とし方と最後の一行は・・・嫌いじゃないです。

そのまま続けても、
宗教戦争かなんとかサリン事件的な話にしかなりそうになかったですし(^^;;;

登場人物的には、これは伏線かなぁ・・・と思っていた
タジマや元嫁が実はそうでもなく、
正体不明だった教祖・ナカムラの本性や過去が突飛すぎて、
ちょっともったいないなぁ・・・と思わなくもないけれど、
まぁ総じて面白かったと思います。


これを参考に宗教団体立ち上げ・・・は無理か(w
でも、40歳の影が見えてくると本当に悩むことが増えた。
今でン社目だけど(^^;幸いリストラされたことはなく、
「こんな会社辞めてやる!」的に辞めて(w
まぁ2~3か月で新しい職につけてきたのは20~30代だったから、だと思う。
ただ、今の会社が終着点ではあまりに(特に懐が)辛すぎる(^^;;;
と考えるとどうしたもんかなぁ・・・最近悩んでばかりですよ、もう。
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