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生は不確かなもの。 [本]

さて、新年度になりましたが、
年度初めはちょっと穏やかだったりするので、
ちょっぴり読書がはかどります。

というわけで、今更ながら有名なSF小説を。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1977/03/01
  • メディア: Kindle版


核戦争後の未来、多くの人々が植民惑星へ移住する中、
放射能により生きた動物が貴重になった地球に残った人々と、
人間を殺して火星から逃げ地球に潜伏したアンドロイドたちのお話。

言わずと知れたフィリップ・K・ディックの有名SF小説であり、
映画『ブレードランナー』の原作でもありますが、
自分はどちらも観たことがなかったので。

主人公の賞金稼ぎ・リックが逃げてきたアンドロイド達を狩っていくのですが、
「それ」と呼んでモノ扱いしていたアンドロイドが感情移入できる対象となったとき、
アンドロイド達を破壊することができるのか。
そもそも人とアンドロイドの違いは、動物と電気動物の違いは何なのか。

いまいち共感ボックスや情調オルガンのようなツールがわかりにくかったのと、
最後のマーサー教の下りがしんどいところはありましたが、
深いテーマながらも読みやすく、
かつ狩られないために抵抗するアンドロイド達との駆け引きに緊迫感もあって、
読み始めると一気にサクサクすすみました。

これが1968年にホントに描かれていた作品なのかぁ・・・

そういえば、なんか著者・ディックの親族と揉めていたらしいですが、
火星から逃げてきたアンドロイドがNexus 6型で、
GoogleのAndroid端末がNexus・・・まぁ明らかにそれやん(^^;
だからNexusシリーズ終わっちゃったのかな、7はよかったんだけどなー。

映画の『ブレードランナー』もいっぺん観てみますかね。
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