SSブログ

あなたが、おかわいそうです。 [本]

とっても暑い今日この頃。

外に出るのもおっくうな中、
好きな作家の小説が文庫化してくれたので手に取ってみました。

劉邦 (一) (文春文庫)

劉邦 (一) (文春文庫)

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/07/10
  • メディア: 文庫



劉邦 (二) (文春文庫)

劉邦 (二) (文春文庫)

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/07/10
  • メディア: 文庫


秦を滅ぼし、漢を建国した劉邦を描いた物語。

劉邦といえば一応地方官吏ではあるけれど、
生まれがよいわけではなくどちらかといえばその辺の親分的な存在。
歳も物語の冒頭で47歳とまぁいい中年、
史実じゃなきゃおよそ話の主役には不向きな設定です。(^^;
無理難題を押しつけられるわ、山中で部下を抱えて食料に困るわ、
戦ってもまぁなかなか勝てないわ、となかなか順調とは言いがたいお話ながら、
その年齢に近づきつつある庶民なオッサンのとしては逆にとっつきやすいかもしれません。

歴史小説の常で結果はわかっているのだけれど、
その人物達をどう描いていくのか・・・というところが楽しみです。
が、劉邦に関してはだいたいが人柄と勘のいいゴロつき風で、
わりと主人公が高潔に描かれる宮城谷小説にあってもその辺はあまり変わりません。

自分の劉邦とその周辺のイメージはほぼほぼ本宮ひろしの『赤龍王』

赤龍王 第1巻

ですが、そのイメージで間違いないようです(w

ハードカバーでは全3巻、文庫では全4巻になるようですが、
1・2巻ではまだライバルとなる項羽は名前がちょっと出た程度で、
挙兵前後の人物達が濃く描かれているのは宮城谷小説のよいところ。

残りの3・4巻も来週には発売のようなので、
一気に読めてしまいそうです。


読み終わったら『楚漢名臣列伝』や『長城のかげ』などでも
同時代・作中にも出てくる人物が描かれているので、
久々に読み返してみたいところです。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント