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デジタル移民。 [本]

あけましておめでとうございます。

思えば、去年は元旦から台湾旅行へ行っていたのですが、
その後、すぐに世界がこんなことになるなんて、思いもよりませんでした。
その前の夏にはイギリスにも行ったけど、
あの時行って見たものを、再び見に行ける日がくるのだろうか・・・

なのに、テレビをつけてみると箱○駅伝の沿道に押しかける観客の群れ。
知事がこぞって緊急事態宣言(っていうか給付金?)出せと国に迫る前に、
もっとやるべきことがあるんじゃないのかと思った今日この頃。

自分は素直におとなしくしてますよ、ええ(^^;
実家が近くなので年末年始は親と一緒に過ごしましたが、
こんなにじっとしている年末年始も久しぶりです。

いい機会なので気になっていた方の著書を読んでみました。

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2020/11/29
  • メディア: Kindle版


日本では台湾のマスク在庫システム構築で有名になった方ですが、
中学中退して起業家となり、30代でデジタル担当の政務委員として入閣、
ちょっと普通では考えられない経歴にとても興味がありました。

最初はどうしてもマスクのシステム構築が前に出がちですが、
システムに関わる仕事をしている人ならそれが、技術的にもの凄い、
というわけではないのはわかると思います。

本当に凄いのは今のニーズにより適した仕組みを、
行政主導で、民間と連携して、短期間で作り上げたことだと思います。

序盤ではそのあたりの事情が語られていますが、
政府と民間の信頼関係があってこそ、のものだそうです。
その過程を読むほど、これは残念ながら
今の日本では不可能なことだと感じました。

それは日本政府の側にも説明不足はあるけれど、
民間や利用者の公共に対する意識も低いと思うから。

ほかにもAIや公益、ディジタルと民主主義など様々なことについて、
台湾の情勢を踏まえながらタン氏の考えが語られています。

自分は腑に落ちる内容が多く、
「自発性」「相互理解」「共好」
は自分が目指していながらもなかなかうまくできていないことだなぁ、
と改めて考えさせられました。

最後には日本へのメッセージがつづられています。
それは、日本と台湾を共同の経験をした関係としながらも、
日本にとっては痛いところもついています。

それはわかっていることではありながらも、
若者が活発な隣国の視点で語られると
やはり日本が抱える大きな問題点だと改めて感じさせられました。

まだまだ辛い一年の始まりですが、
振り返り、考えさせられるよい本を読んだと思います。


去年は台湾旅行に行き、今年は台湾の人の著書を読みました。
来年の正月にはまた台湾に行けるようになっているといいなぁ・・・


そうそう、タン氏の、特に名付けのセンスには日本からの引用が多いです。
萌典の萌(MOE)や黄金聖闘士、
さらにはオードリー・タンの漢字名の唐鳳の鳳が
まさかの鳳の日本語読み「おおとり」(オードリー)から来ているとは。
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