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久しぶりだけど。 [本]

久しぶりに読んでいた小説の続編が出たようなので購読してみました。

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)

  • 作者: 小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/12
  • メディア: 文庫



白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

  • 作者: 小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/12
  • メディア: 文庫



白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)

  • 作者: 小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/11/09
  • メディア: 文庫



白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)

  • 作者: 小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/11/09
  • メディア: 文庫


※以下、ちょっとネタバレ含みます。



ここまでひっぱておいて、結局自力で脱出すんのかよ!?(^^;;;
と正直思いました。
1・2巻でえらくひっぱるのでこれはどう持って行くのかな、
と思いながら3・4巻を買ったんですがこれなら捜索に2冊も使うことないやん・・・
しかもその中で出てきた人達は後半で次々倒れていくし。

と、その後の展開についても、
現実社会とは違う理、制約の中にあるからこそ面白い作品だと思っていたけど、
麒麟という存在に課した制約をそんなに簡単に破っちゃうの?
と思いました。

そして、最後は消化不良気味。
せっかく盛り上がってきたのに・・・

なんていうか、どうせなら1・2巻を1冊にまとめて、
4巻をもう少し厚くして欲しかった感じです。

自分が最初に読んだ頃よりオッサンになったせいかもしれませんし(w
久しぶりの長編で期待しすぎていたのかもしれません。
ただ、前回の短編集もちょっと違和感がありましたし、
自分には合わない物語になってきたのかもしれませんな。


と、好きな漫画の愛蔵版が出たのでついつい購入。

愛蔵版機動警察パトレイバー (1) (少年サンデーコミックススペシャル)

愛蔵版機動警察パトレイバー (1) (少年サンデーコミックススペシャル)

  • 作者: ゆうき まさみ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/11/12
  • メディア: 単行本


BOX仕様・カラーページ有りで金額は1,800円ちょっとお高め。
初見の人が買うというより昔からのファンのための愛蔵版ですかね。

自分が買った理由も、
自分が今まで読んだ漫画の中でパトレイバーがやっぱり一番好き、だからです。

最初の小学館コミック版で全巻持ってますが(実家の押し入れの中ですが)
1巻だけは当時古本屋で見つけて買ったものだったので、
高くても愛蔵版1巻は新品で買っておきたいと思ったんですよね。

長らく読んではいませんでしたが、久々に読んでもやっぱし面白いです。
この隊長や隊員達の間の空気というか、そういうのがいいんですよね。
でもまぁ、社会人になって久しいですが、
後藤隊長みたいないいオッサンは見かけませんし、
自分もそんなオッサンにはなれていないですね(;;

ただ・・・
IMG_20191113_205222_1.jpg
いや、「特車2科」の文字で・・・あれ?「課」じゃなかったっけ?
と思わずググってみたらやっぱり誤植のようで、
ゆうきまさみさんのツイッターにも謝罪的なツイートが上がってました(^^;

まぁこれは出版社のミスだよねぇ・・・
愛蔵版にこの誤植はちょっと愛が感じられなくて残念ですが、
きっと次の版からは修正されるだろうし、意外とプレミアになったりして(www
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すこしどころか。 [本]

昔好きだった小説の新刊が出た、
とネットで見てついつい購入してしまいました。

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 水野 良
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/08/01
  • メディア: 文庫


まさかまた続編始めるとは思わなかったけど、
今さら・・・と思いつつ結構書店を探し回ってしまいました。(w

時代は新ロードス島の頃から100年後、
魔法の道具・制約の宝冠の力を借りながらも平和な時代が続いたが、
再び戦乱が始まる中でマーモ公国第四王子ライルが
伝説のハイエルフ・ディードリットの力を借りて争いを収めようとする話、
だと今のところは思います。

ほどよく距離感があってやや淡々としてはいるけれど読みやすいのは相変わらず、
以前に比べれば大人な表現も増えてますが、
読んでる側もまぁまぁいいおっさんが多いと思うので(自分含む(^^;;;)
それでも全然ライトな感じです。

100年経っているせいか、かつての登場人物は伝説の人物としてほぼ一掃され、
残っているのはエルフな二人と転生な王女くらい。
もう一人怪しそうな気がするのもいますが・・・どうなんだろ?

ただパーティーとして(?)行動を共にするメンバーを見ていると、
なんていうか、ウッドやマーシュ、スレインみたいなオッサンが足りない(w
まぁ今のところですが、
昔の、海外のファンタジーに触発された中世ファンタジー感が薄くなり、
今風の和製ファンタジーな感じにはなった気がします。

イラストの雰囲気のせいもあるかな?
出渕絵じゃなくなって久しいですが、あの絵が演出していたイメージも強かったし。
今回の絵も雰囲気があって良いとは思いますが。

今のところはまだ始まったばかりなのでどこへ落ち着くのか分かりませんが、
クリスタニアへ続く話が残っていたはずなので
最終的にはそこへ繋げるんでしょうかね。

何年かかるのか分かりませんが(^^;;;
終わるまで昔の気持ちで追っかけてみましょうか。
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ヒンナヒンナ。 [本]

せっかくの三連休なのに出かける予定もないので(;;
最近大人買いしてしまった漫画でも。

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/01/19
  • メディア: Kindle版


自分がアイヌという言葉を知ったのは多分、
小学生の頃にプレイした「オホーツクに消ゆ」が最初で、(^^;
自分たちの世代でアイヌといえばきっと「ナコルル」だと思うんですが(^^;;;
・・・なんていうか、ゲームばっかしですな(w

でも、それきっかけで自分が初めて一人旅をしたところは北海道だったり、
きっとその北海道旅行が楽しかったから今の旅行好きがあったりします。

で、この作品が北海道・アイヌを描いた作品というのは知っていましたので、
いや、これは絶対にハマってしまいそうだ、と思いあえて手を出さずにいました。

しかしふとしたきっかけでアニメの動画を観てしまい、
気が付けばコミック全巻大人買い・・・
電子書籍って布団の中からでも買えてすぐ読めてしまうから怖いです(w

舞台は日露戦争後、明治末期の北海道、
不死身の杉元とアイヌの少女アシㇼパを中心に、
隠されたアイヌの金塊を探す物語・・・のはずですが、
実際にはその金塊の隠し場所を示す刺青をされた、
網走監獄の脱獄囚たちの人皮の争奪戦となってます。

その中で、土方歳三などの歴史上の人物や、
実在の犯罪者・人物をモデルにした脱獄囚たち、
そしてその時代のアイヌの人々暮らしが描かれています。

アイヌの生活やアイヌ語をこんな風に描いた漫画ってあまり記憶に無くて、
北海道の自然と向き合う描写はとても興味深いです。

登場人物のモデルも知っている人は知っている感じで、
姉畑支遁はかなり笑ってしまいましたが、
正直モデルと思われる人は世界的に有名な偉人だと思うでこれ、いいのかと思ったり(w

日露戦争の後だから時期的に難しいかもしれないけど、
ロシアがらみだし明石元二郎あたりにも出てきて欲しいところですが・・・

割と簡単に人が死んでいきますし、残虐な描写も多いんですが、
物語全般明るくさっぱりした感じで暗さみたいなものは感じないです。
反面、物語に重みみたいなものを感じにくいところはありますけどね。


これ、どこへ向かっていくんだろう・・・と思っていたら、
今度は樺太へ向かっていったりとまだまだ楽しませてくれそうです。
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理不尽なことは面白い。 [本]

大型連休ななか、風邪でぐったりしている今日この頃。
この半年くらい忙しかったから、その疲れが出たかなぁ・・・

さておき、
ここしばらくで読んだ本の整理などをしていきます。

ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない (角川新書)

ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない (角川新書)

  • 作者: 電ファミニコゲーマー編集部
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/03/09
  • メディア: 新書



ゲームの企画書(2) 小説にも映画にも不可能な体験 (角川新書)

ゲームの企画書(2) 小説にも映画にも不可能な体験 (角川新書)

  • 作者: 電ファミニコゲーマー編集部
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: 新書


有名なゲームのクリエイター同士の対談を通して、
有名なゲームがいかにして企画・開発されたか、
これからのゲームはどう作られていくか、が語られる本です。

1巻で取り上げられているのは
ゼビウス、桃鉄、不思議のダンジョン、信長・・・と
ちょっと上の世代から自分達の世代くらいがリアルタイムに楽しんだゲームの
クリエイターが中心です。
とはいえ、リメイクされ、シリーズが続き今の世代でも楽しんでいる、
という意味でどの世代でも楽しめるゲームばかりですかね。

ハードや資金に制約がある中で、如何にして多くのプレイヤーを楽しませるか、
それは確率やパラメーター、はたまた設定といったゲームの表には見えない
試行錯誤の賜物なんだなーと思いました。

とはいえ、不思議なダンジョンのデータをExcelで管理している、
ってのは驚きどころの話ではないですけどね(w

2巻は従来のゲーム企画・開発とは違うプロセスを経て新しいジャンルを確立したゲーム、
バーチャファイター、ダビスタ、Rez・・・と
こっちはゲームを作る、というより作りたいものをゲームにしたら新しかった、
という感じですかね。

結果として、そこから派生したり、インスパイアされたゲームが
後から多く出てきて一つのジャンルになっていってます。

実はこちらのゲームは、自分はやっていないものが多いんですが、
知らないものはほぼありませんし、
ダビスタの項で薗部博之さんが作ったゲームとしてでてきたベストプレープロ野球は、
小学生だった自分がむっちゃはまったゲームです。

つか、CPU同士の試合をスキップできないという仕様はとても苦痛でした。(^^;


企画・開発の話を通じてゲームの面白さを感じられる内容ですが、
多くの人に伝わる、新しいものを作る、ためにはどういうったことが必要なのか、
ということも考えさせられました。

自分はクリエイターではありませんが、システムを考えるお仕事ではあるので、
この辺は通じるところがあると思います。

まぁ、そんな難しいことを考えなくてもゲーム好きには十分楽しめる内容ですけどね。


1巻に出てくる人たちはゲームを作りたくてその道を選んだ人が多いです。
2巻に出てくる人たちは、給料が良かったから選んだとか、
面接で作りたいのはゲームじゃない、って言っちゃうとか、
二人ともセガに入社、ってあたりがなかなかすごいところですが(w

3巻は来月発売予定ですけど、これもちょっと楽しみなところです。
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おかゆライス。 [本]

ずいぶん久しぶりなコミックの新刊が出たので購入です。

究極超人あ~る10通常版 (ビッグコミックススペシャル)

究極超人あ~る10通常版 (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者: ゆうき まさみ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/08/09
  • メディア: コミック


サンデーでリアルタイムに読んでたわけではありませんが、
人に薦められてコミックを初めて読んだのは小学生の時。
今思えばその時の自分が何にそんなにはまったのかはよくわかりませんが(^^;
気がつけば全巻購入して、次のパトレイバーも・・・
という自分がわりと道を踏み外すきっかけになった作品です。(w

あれ?確か完結したはずでは・・・というのはさておき(^^;
その後の短期や単発で描かれたものが集められてます。

後日談というか、続きというか、もともとそんな大袈裟な話ではなく、
春風高校の光画部の日常マンガでしたし。
それでもまー違和感なく進んでます。
さすがにあ~る以外はちゃんと卒業しているので、
登場人物の中心は、鳥坂さんを除けば下の世代に変わってはいますが。

懐かしくもおもしろいんだけど、
昨今のコミックの流れだとこういう作品はもう出てこないんだろうなぁ・・・
11巻は出るのかな?(^^;;;

と、同じ作者が描いている最新作のコミックも出ていたのでそちらも。

新九郎、奔る! (1) (ビッグコミックススペシャル)

新九郎、奔る! (1) (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者: ゆうき まさみ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/08/09
  • メディア: コミック


戦国大名の先駆け、北条早雲を描いたお話です。
織田信長以降の戦国時代はいろんな作品で目にしますが、
早雲については知名度の割にはあんまり話は知らないんですよね。

子供の頃に小学生向けの日本の歴史のまんがで読んだくらいかなー。

なので歴史好きとしても興味深い題材ですし、
言葉のやりとりや振る舞いなんかは
どっぷり歴史ものというほどでもなく現代っぽさもあって、
従来のゆうきまさみ作品と同じノリで楽しめます。

1巻ではまだ元服前の千代丸だし時代背景の説明が多いので
それ受け止められるかどうかで楽しめるかどうかも変わってくるとは思います。

まぁ、自分は早雲には興味があったし、ゆうきまさみ作品も好きなので、
これは今後も購読予定です。
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あなたが、おかわいそうです。 [本]

とっても暑い今日この頃。

外に出るのもおっくうな中、
好きな作家の小説が文庫化してくれたので手に取ってみました。

劉邦 (一) (文春文庫)

劉邦 (一) (文春文庫)

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/07/10
  • メディア: 文庫



劉邦 (二) (文春文庫)

劉邦 (二) (文春文庫)

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/07/10
  • メディア: 文庫


秦を滅ぼし、漢を建国した劉邦を描いた物語。

劉邦といえば一応地方官吏ではあるけれど、
生まれがよいわけではなくどちらかといえばその辺の親分的な存在。
歳も物語の冒頭で47歳とまぁいい中年、
史実じゃなきゃおよそ話の主役には不向きな設定です。(^^;
無理難題を押しつけられるわ、山中で部下を抱えて食料に困るわ、
戦ってもまぁなかなか勝てないわ、となかなか順調とは言いがたいお話ながら、
その年齢に近づきつつある庶民なオッサンのとしては逆にとっつきやすいかもしれません。

歴史小説の常で結果はわかっているのだけれど、
その人物達をどう描いていくのか・・・というところが楽しみです。
が、劉邦に関してはだいたいが人柄と勘のいいゴロつき風で、
わりと主人公が高潔に描かれる宮城谷小説にあってもその辺はあまり変わりません。

自分の劉邦とその周辺のイメージはほぼほぼ本宮ひろしの『赤龍王』

赤龍王 第1巻

ですが、そのイメージで間違いないようです(w

ハードカバーでは全3巻、文庫では全4巻になるようですが、
1・2巻ではまだライバルとなる項羽は名前がちょっと出た程度で、
挙兵前後の人物達が濃く描かれているのは宮城谷小説のよいところ。

残りの3・4巻も来週には発売のようなので、
一気に読めてしまいそうです。


読み終わったら『楚漢名臣列伝』や『長城のかげ』などでも
同時代・作中にも出てくる人物が描かれているので、
久々に読み返してみたいところです。
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生は不確かなもの。 [本]

さて、新年度になりましたが、
年度初めはちょっと穏やかだったりするので、
ちょっぴり読書がはかどります。

というわけで、今更ながら有名なSF小説を。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1977/03/01
  • メディア: Kindle版


核戦争後の未来、多くの人々が植民惑星へ移住する中、
放射能により生きた動物が貴重になった地球に残った人々と、
人間を殺して火星から逃げ地球に潜伏したアンドロイドたちのお話。

言わずと知れたフィリップ・K・ディックの有名SF小説であり、
映画『ブレードランナー』の原作でもありますが、
自分はどちらも観たことがなかったので。

主人公の賞金稼ぎ・リックが逃げてきたアンドロイド達を狩っていくのですが、
「それ」と呼んでモノ扱いしていたアンドロイドが感情移入できる対象となったとき、
アンドロイド達を破壊することができるのか。
そもそも人とアンドロイドの違いは、動物と電気動物の違いは何なのか。

いまいち共感ボックスや情調オルガンのようなツールがわかりにくかったのと、
最後のマーサー教の下りがしんどいところはありましたが、
深いテーマながらも読みやすく、
かつ狩られないために抵抗するアンドロイド達との駆け引きに緊迫感もあって、
読み始めると一気にサクサクすすみました。

これが1968年にホントに描かれていた作品なのかぁ・・・

そういえば、なんか著者・ディックの親族と揉めていたらしいですが、
火星から逃げてきたアンドロイドがNexus 6型で、
GoogleのAndroid端末がNexus・・・まぁ明らかにそれやん(^^;
だからNexusシリーズ終わっちゃったのかな、7はよかったんだけどなー。

映画の『ブレードランナー』もいっぺん観てみますかね。
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工事中。 [本]

忙しくてちょっと読書が滞っていましたが、
書店で目が合って思わず買ってしまい、
その衝撃の強さに一気に読み終えてしまいました。

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

  • 作者: 柞刈湯葉
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/12/24
  • メディア: 単行本


自己増殖を始めた横浜駅が本州ほぼ全土にまで広がった未来、
体にSuikaを埋め込まれた人たちだけが暮らせる安全なエキナカ、
Suikaを持たず駅の外で生きるヒロトが、
Suikaを持たなくてもエキナカに入れる青春18きっぷを手に入れ、
横浜駅の真実を探しに行く物語・・・ってなんじゃこりゃ(w

エキナカは動く自動改札によって守られた管理社会で、
Suikaというマイクロチップを埋め込まれた人々しか入ることができず、
ICoCarというSuikaの位置情報を偽装するシステムがあったり、
JR北日本(北海道)のロボットのOSがKitakaだったり、
武器となる電気ポンプ銃の最新式がN700系・・・
って、馴染みのある鉄道用語で遊び倒していてなかなか楽しいです。

関東に縁がない人にはピンと来ないと思いますが、
年がら年中どこかが工事中の横浜駅をネタにしたSF小説ですな。
鉄道好きには笑えるだろうし、
SFとしてもなかなか世界観が面白くて、
カクヨムWEB小説コンテストSF大賞
このライトノベルがすごい!2018 第一位
だそうですが、これはかなり当たりです。

惜しむらくは横浜駅に縁のない人には
この目の付け所の愉快さが今イチ伝わりにくいところと、
他の人に楽しさを伝えるのがとても難しいところですかね(w

あと、すべての謎が解けたわけではなく、
伏線とも思える話が回収されていないまま物語を終えてしまったので、
ちょっと消化不良気味な気もします。

謎がすべて解かれるのが必ずしもいいとは思いませんが、
JR福岡の元社員とJR北日本のユキエさんはもうちょっと描いてほしかったです。

もう一冊出ているようなのでそちらも読んでみましょうかね。

横浜駅SF 全国版 (カドカワBOOKS)

横浜駅SF 全国版 (カドカワBOOKS)

  • 作者: 柞刈湯葉
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/10
  • メディア: 単行本


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事実が下品なんだから。 [本]

青春18きっぷの旅行は時間がかかるので、
その分積本の消化が捗ります。

七都市物語 (ハヤカワ文庫JA)

七都市物語 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 田中 芳樹
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1990/03/01
  • メディア: 文庫


大転倒、と呼ばれる天変地異で北極点と南極点の位置が変わってしまい、
それによりあらゆる天災が起こり一度は滅亡しかけた地球に、
月で暮らしていた生き残りが帰還してできた七つの都市国家の攻防の物語です。

アルスラーン戦記の田中芳樹さんがまだ若い頃に書いた作品ですね。
自分も中学生くらいのときに書店で見かけて読もうと思って、
すっかり忘れてた(笑)本の新版だったので今度こそ、
忘れずに購読しました。

装丁は中世っぽいですがあくまで近未来の話であり、
環境問題によりある程度文明は退化していますが、
近現代の世界観での架空戦記ものです。

各国に英雄としてはかなり難のある用兵の天才達が現れ、
時に対峙し、時に共同戦線を張ります。
一冊しか出てないのでその中でどこかの国が世界統一するにはいたりませんが、
正直どこかの国がすぐにでも統一しそうな雰囲気もないので、
これはこれで長い歴史の一ページ的な話でいいと思います。
皆殺しにされることもありませんしね(笑)

一部の才能あるもの以外があまりに無能過ぎだったり、
ちょっと文章というか言い回しというか、くどいなぁ、と感じるのは、
自分が歳を食ったからかも知れませんし(笑)
田中芳樹さんも若かったんだろうとも思いますが(^^;
他の展開もみてみたいなぁ、とも感じる舞台装置だと思いました。
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辞書がちがう。 [本]

行きつけだったけカフェが12月の頭に閉店してしまい、
余暇を持て余してしまう今日この頃。

多分、10年近く前からかなぁ・・・
別に毎日通ってた、とかではないけど、
資格試験受ける前とか週2・3日は行って勉強してたっけ。

最初の頃からしたら店舗拡張もしてたし別の店も出してたし、
結構人気店に見えたんですが、
自分も含め長居する客が多そうだったから回転率悪かったのかな?

仕方ないのでとりあえず家で読書です。

キャロリング (幻冬舎文庫)

キャロリング (幻冬舎文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: 文庫


クリスマス倒産が決まった会社の同僚で元恋人の二人が、
両親の離婚危機に悩む少年の願いに応えようとして、
いろいろな出来事に巻きこまれていくお話。

1章の前で後半のクライマックスを持ってきて、
さらに1章でいろいろ詰め込んで盛り上げての展開、
最終的にはオッサンにはちょっと恥ずかしい恋愛モノでまとまりますが(^^;
個人的にはそういう最初のつかみ方の素晴らしさが
有川作品をつい手に取っちゃう要因です。

ちょっとマニア受けしそうなセリフ回し・掛け合いもいいですね。
お前が求めてるのはどこの時空の完璧超人だ、とか(w
身近にいたら事案発生になりそうなベンさんの(^^;
かわいいものに対する熱弁などは・・・ちょっとおかしいくらいです(w

倒産・離婚・家庭内暴力・借金・身代金・・・と重いワードが並ぶんですが、
結果、すべての人にハッピーエンドではないけれど、
悪者にも悪者なりの、
それぞれに先のある気持ちの良い物語でした。


まぁ最近気持ちがかなりささくれ立っていますので、
そんな物語を読むくらいの方が精神衛生上良いかもしれません。
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